【ニューヨーク=共同】同性愛者でつくる団体などは日曜日の28日、全米各地で性的少数者(LGBT)の権利拡大を訴えるパレードを開いた。毎年恒例だが、今年は直前に米連邦最高裁が同性婚を認める判決を出し、日本からを含め過去最大規模とみられる数万人が参加。シンボルの虹色の旗を振って祝福した。
ニューヨークでは正午前から目抜き通りの5番街でパレードが始まった。クラクションを鳴らした多くの大型オートバイが先導する中、通りは大きな虹の旗を手にしたり、色とりどりに仮装したりした人々であふれた。
日本からは元タカラジェンヌの東小雪さん(30)が結婚式も挙げた同性のパートナー増原裕子さん(37)と参加した。東さんは「米国の判決には感動した。日本はまだ偏見が残り遅れている。国として法制化を進めてもらいたい」と訴えた。
ニューヨークでは1969年の同じ日、同性愛者が集まるバー「ストーンウォール・イン」で警察の取り締まりに怒った暴動が起き、今につながる運動の原点になった。