3日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は反落した。前場終値は前日比9円62銭(0.35%)安の2768円21銭だった。6月の米雇用統計を受けて外国為替市場で円高・ドル安が進んだことが重荷となり、日経平均株価が軟調に推移。投資家心理の悪化は新興市場にも広がり、売りが優勢となった。「来週に控える3社の新規株式公開(IPO)に備えて買い控えの動きも出ているようだ」(いちよし証券の宇田川克己投資情報部課長)との声もあった。
朝方は買いが先行し、日経ジャスダック平均は6月24日に付けた年初来高値を上回る場面もあったが、続かなかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で409億円、売買高は7926万株。テリロジーやフォーバルR、日本ラッドが下落した。半面、ガーラやMKシステム、ジシステムなどが上昇した。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比12.48ポイント(1.23%)安い1001.13だった。フィンテックやミクシィ、そーせいは下落した。一方で、ITbookやテラスカイ、モルフォなどが上昇した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕