ソニーは6日、新規事業創出プログラムから生まれた電子ペーパー時計「FESウオッチ」や電子工作キット「MESH」を自社の専用サイトを通じて一般販売を強化すると発表した。新規事業創出を後押しするため、少量の商品でも消費者に販売し、ニーズを深掘りする。
新規事業育成支援サイト「ファーストフライト」で販売する。FESウオッチは文字盤とバンドを1枚の電子ペーパーで作り、服装や気分に合わせて24通りのパターンからデザインを選べる。価格は2万9700円。「ファッションのデジタル化を目指す」(開発担当者)という。
MESHは動きを感知するセンサーや発光ダイオード(LED)機能を備えたサイコロのような部品を組み合わせ、プログラミングの専門知識がなくても簡易の電子機器を工作できる道具だ。価格は1個5980円から。MESHは米国でも米アマゾン・ドット・コムを通じて販売を始めた。
ソニーは新規事業創出プログラムの活動成果を7日から10日まで各日午後6時から8時までソニー本社で一般公開する。平井一夫社長は「新規事業創出プログラムはソニーの原点へのチャレンジである」とし、ソニー復活への原動力となる挑戦心にあふれる人材育成を強化する方針だ。