【ワシントン=川合智之】アーネスト米大統領報道官は6日の記者会見で、米欧など6カ国とイランの核協議が再延長される可能性について「現時点では何も想定していないが、確かにありうる」と述べた。核協議は6月末の交渉期限を7日に延長したばかりで、記者会見で再延長の可能性に言及したのは初めて。
アーネスト氏は「ケリー米国務長官が5日に率直に記者団に答えたように、非常に難しく極めて重大な問題が未解決だ」と述べた。対イランの経済制裁解除や国際原子力機関(IAEA)によるイラン軍事施設の査察などを巡り、隔たりが残っているとみられる。
7日の交渉期限を控え、イランと6カ国の外相は6日、ウィーンで複数回協議を続けたが、打開の糸口は見えていないもようだ。