【バンコク=共同】タイ南部のソンクラー県とナラティワット県、ヤラ県で、10日夜から11日朝にかけて複数の爆発や放火があり、計6人が死亡、11人が負傷した。地元メディアが報じた。詳しい背後関係は不明だが、イスラム武装勢力によるテロの可能性が指摘されている。
ソンクラー県のカラオケ店前で、止まっていたバイクに仕掛けられた爆弾が爆発し3人が殺害された。ナラティワット県では市場近くの自動車部品店などが放火され3人が死亡した。
爆発は3県の計8カ所であった。レストランに爆竹が投げ込まれる事件も起きた。
タイ南部では2004年以降、自治権拡大や分離独立を求める複数の反政府イスラム武装勢力によるテロなどが急増。暫定政権と一部の武装勢力が和平交渉に向けた協議を進めているが、協議に反対する勢力もおり難航している。