【NQNニューヨーク=横内理恵】3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月物は前週末比1.95ドル安の1バレル45.17ドルで取引を終えた。需給が緩んだ状態が長引くとの見方から売りが優勢だった。一時は45.08ドルと期近物として3月20日以来、約4カ月半ぶりの安値を付けた。
中国の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が2年ぶりの低水準となった。世界景気をけん引してきた中国景気が鈍り、原油需要が弱含むとの見方につながった。
前週末に米石油サービス会社が発表した北米の掘削設備(リグ)の稼働数が前の週から増えていたことを手がかりとした売りも続いた。
ガソリン、ヒーティングオイルは下落した。
ニューヨーク金先物相場は小幅に反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前週末比5.7ドル安の1トロイオンス1089.4ドルで取引を終えた。中国のPMI悪化を受け、金の主要消費国である中国の景気が鈍化するとの見方が浮上。同国の金需要が弱まるとの見方につながった。
銀は反落、プラチナは続落した。