【ワシントン＝吉野直也】2016年の米大統領選で民主党の本命候補、クリントン前国務長官（67）は４日放映された米ＮＢＣテレビのインタビューで、在任中に私用のメールアカウントを公務に使っていた問題について語った。「人々を当惑させ、多くの疑問を抱かせてしまったことを後悔している」と表明した。

３月に発覚したメール問題の長期化により、支持率は下降気味。世論調査では有権者が米大統領候補で最初に思いつく言葉として、クリントン氏には「嘘つき」の回答が最多だった。インタビューで悔やんでいる様子を出したのは、イメージ悪化への焦りもある。

クリントン氏はインタビューで「国民が疑問に思うのも理解できる」と述べた一方で「公務で使うことは許されていた」「国民は私の言っていたことが正しいと分かるだろう」などと指摘した。私用メールアカウントの利用は謝罪せず、当時、機密指定されていた情報を私用メールでやり取りしたこともないと繰り返した。