東京都品川区は5日までに、福島県など東北地方への「被災地応援ツアー」事業で、旅行会社「東京さくらツーリスト」(同区)が、架空のツアーや参加者を水増しする方法で326万円分の商品券を不正に受給していたと発表した。警視庁に被害届を出し、同社に326万円の返還を求める。
同社は都の事業でも約235万円を不正に受け取っていたとして、都が警視庁に被害届を出している。
品川区が東日本大震災の被災地への旅行を支援する事業で、ツアー参加者には同区内で使える千円分の商品券が旅行会社を通じて配布される。
同区によると、同社は2011年7月から15年3月、架空のツアー21件で197万5千円分、参加者を水増ししたツアー42件で97万2千円分、目的地を東北地方だと偽ったツアー5件で31万3千円分を不正受給した。
8月下旬、都の事業での不正受給が明らかになり調べたところ、発覚した。〔共同〕