京王電鉄は10月下旬、京王線高尾山口駅(東京都八王子市)の隣に日帰り温浴施設を開業する。京王は高尾山観光の玄関口として駅舎の大幅改修など同駅周辺の活性化策に力を入れている。温浴施設の開設で高尾山エリアを訪れる観光客らの一層の増加につなげる。
オープンするのは「京王高尾山温泉/極楽湯」。鉄骨造り、地上2階建ての和風建物。敷地面積は約3800平方メートル、延べ床面積は約1700平方メートル。高尾山口駅の改札口から連絡通路で結ぶ。
内湯の檜(ひのき)風呂や露天の岩風呂など7種類の風呂を備える。泉質はアルカリ性単純温泉。このほかテーブルや座敷など計160席のレストラン、マッサージコーナー、高尾山エリアや八王子市にゆかりのある土産物コーナーを設ける。
年中無休で、営業時間は午前8時から午後11時まで。入館料は千円(繁忙期は1200円)。
スーパー銭湯を運営する極楽湯(東京・千代田)とフランチャイズ契約を締結。京王グループの京王設備サービス(東京・渋谷)などが運営する。投資額は約13億円。年40万人の利用を見込む。
ミシュランの観光ガイドで3つ星評価を受けた高尾山は推計で年300万人が訪れる。高尾山口駅の2014年度の1日平均乗降客は1万人を超え、06年度に比べ4割近く増えた。京王は同駅周辺を観光拠点として整備するため、4月に駅舎を大幅改修した。