日銀は、トルコの首都アンカラで日中韓3カ国の中央銀行総裁会合を4日に開いたと発表した。中国人民銀行の周小川総裁が議長を務め、黒田東彦日銀総裁、李柱烈韓国銀行総裁がそれぞれ出席した。アジア新興国からの資金流出など金融市場の変動を受け「最近の経済・金融情勢や金融自由化について意見交換した」(日銀国際局)という。
20カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議の合間に開いた。市場混乱のきっかけとなった中国経済の減速や株式市場の動きも議論したとみられる。金融市場では、米国の利上げ観測を受けアジア新興国から資金が流出している。日中韓の中銀は、市場の変動が地域の政府や企業の資金繰りに影響がでないよう緊密に連携していく方針だ。
日中韓の総裁会合は年1~2回のペースで定期的に開いており、今回は昨年6月以来の開催。次回会合は2016年に日銀が主催して開く。