中国国内の機関がこのほど発表した「90後消費トレンド研究報告」(90後は1990年代生まれの人々を指す)によると、中国に1億7千万人近くいる90後のうち、阿里巴巴(アリババ)傘下の消費者金融サービス「花唄(ファーベイ)」を利用する人は4500万人を超え、90後の4人に1人が利用していることになるという。「中国青年報」が伝えた。
同報告によると、90後は積極的にお金を使い、過剰消費を好み、消費者ローンの利用者の中心となっている。フィンテック企業の融360が行った調査では、年代別に見たローン利用者のうち、中国の90後(95後<1995年から1999年生まれ>を含む)の占める割合が最高で49.31%に達し、アジア諸国の同年代の中でトップだった。これは消費者ローンの利用者の半分近くを90後が占めるということでもある。
フランスの市場調査会社イプソスが2019年11月に発表した「中国デジタル金融競争力青書報告」をみると、80後(1980年代生まれ)と90後を中心とした消費者金融利用者のうち、借りたお金を主に電子製品と家電の購入に充てた人、そして医療健康ローンに充てた人の割合が上昇している。
1992年生まれの佳◆さん(◆は王へんに其)は花唄のヘビーユーザーで利用歴は8年に及ぶ。「1人暮らしで自分1人がちゃんと食べられれば十分なので、返済のプレッシャーは普段はほぼ感じていない。自分はまだ若いし、お金を稼ぐチャンスはたくさんある。また自分は一人娘なので、両親が時々援助してくれる。そんなわけで新しい電子製品や化粧品が発売されれば、迷わず手を動かして購入する。お金は稼ぐもので、ため込むものではなく、使うからこそ稼ぐことができる。自分と同年代でこういう考え方の人はたくさんいる」という。
花唄が発表した報告によると、同社のローン事業は90後に非常に人気で、特に携帯電話を新たに購入する場合、若い購入者の76.5%が分割払いを選択する。90後の大部分が消費に際しては冷静な態度を取り、約70%は毎月の花唄の利用額が限度額の3分の2以内に収まるようにしているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月11日