7日午前の東京外国為替市場で円相場は一時下げに転じた。10時時点では1ドル=119円18~21銭近辺と前週末17時時点に比べ4銭の円高・ドル安水準で推移している。日経平均株価が急速に下げ渋っており、「低リスク通貨」とされる円の上値は重くなっている。9時すぎには持ち高調整の円売り・ドル買いが出て、119円31銭近辺と同9銭の円安・ドル高水準を付ける場面があった。
朝方は日経平均株価の下げ幅が前週末比で300円を超える場面があった。株式相場が一段安になる局面ではリスク回避の円買い・ドル売りが優勢になり、一時118円81銭近辺まで上昇した。
10時前の中値決済は「ドルの需給に偏りはなかった」(国内銀行)との観測が出ていた。「7日のニューヨーク市場がレイバーデーの祝日で休場とあって、中値決済における国内輸出入企業の売買は低調だった」(同)という。
円は対ユーロで下げに転じた。10時時点では1ユーロ=133円06~10銭近辺と同20銭の円安・ユーロ高水準で推移している。日経平均株価の下げ渋りを受け、対ユーロで円売りが優勢になった。
ユーロは対ドルで上げ幅を広げている。10時時点では1ユーロ=1.1162~65ドル近辺と同0.0018ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕