18日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点では1ドル=119円86~88銭と前日17時時点に比べ1円7銭の円高・ドル安水準で推移している。米連邦準備理事会(FRB)が現地時間17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ったことを受け、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。日経平均株価が大幅安となったことに歩調を合わせ、円は9時30分すぎに119円65銭近辺まで買われた。
10時前の中値決済については「ややドル余剰」(国内銀行)との観測が聞かれた。国内輸出企業などが持ち高を解消する目的で、対ドルで円に買い戻しを入れたようだ。通常ならば連休前で国内輸入企業の円売り・ドル買いも出やすいが、FOMC後の日経平均の下落で「投資家は運用リスクを取りにくくなっており、ドルを調達する動きは乏しい」(同)との声が聞かれた。
9~12時の円の安値は120円42銭近辺で、値幅は87銭程度だった。機関投資家とみられるまとまった円売りで、円は急速に上げ幅を縮小する場面があった。
円は対ユーロで、朝安後上昇に転じた。12時時点では1ユーロ=136円70~73銭と同22銭の円高・ユーロ安で推移している。対ドルでの円買いが対ユーロにも波及した。
ユーロは対ドルで高値圏での小動き。12時時点では1ユーロ=1.1404~07ドル近辺と同0.0082ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。FRBの利上げ見送りを受け、ドルは対ユーロでも売られた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕