名古屋で唯一の常設寄席として親しまれてきた「大須演芸場」(名古屋市中区)の22日の再オープンを控え、地元関係者らを招いた内覧会が18日、開かれた。参加者らは約1年7カ月ぶりの再開を喜び、笑顔を見せた。再オープンの初日には落語家らが大須商店街を練り歩いて盛り上げる。
大須演芸場は1965年に開場し、新人時代のビートたけしさんや明石家さんまさんらが出演してきた。昨年2月、賃料滞納などが続いたため、建物明け渡しの強制執行に伴い閉鎖。その後、地元の支援などを受け、改装や耐震工事を経て再オープンにこぎ着けた。
この日、演芸場の正面玄関には、「大須演芸場」と書かれた新しい木製の看板が披露された。トイレの段差をなくすなど、バリアフリー化も進めた。再オープンの記念興行は9月30日まで。林家正蔵さんや桂文枝さんら東西の大御所らが駆けつける。