大須の商店街に掲げられた名人戦のPR幕=2018年5月22日午後4時32分、名古屋市中区 佐藤天彦(あまひこ)名人に羽生善治竜王が挑戦する第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局が29、30の両日、名古屋・大須の万松寺(ばんしょうじ)で指される。名古屋での名人戦開催は5年ぶりだ。ここまで両者ともに譲らず、2勝2敗。将棋を好んだ織田信長や徳川家康ゆかりの寺で、勝者が名人位に王手をかける大一番を迎える。 万松寺は1540年、信長の父信秀が織田家の菩提寺(ぼだいじ)として、名古屋の別の場所に建立(その後移転)。家康は幼少時代の約3年間を万松寺で過ごした。信長も家康も将棋を愛好し、家康は1612年に一世名人の初代大橋宗桂(そうけい)に俸禄を与え、これが将棋の名人制度の始まりとされている。 「万松寺で名人戦を開くのが夢だった」。そう話すのは、万松寺僧侶の伊藤聖崇(きよたか)さん(26)。修行先から戻ったばかりの昨年10月、父親の大藤元裕住職(60)に掛け合い、開催地の公募に手を挙げた。締め切りの2週間前だった。 子どものころから大の将棋ファンで、アマチュア二段の腕前。学生時代はタイトル戦の大盤解説会や、プロ棋士のイベントなどに足しげく通っていた。いまも毎晩、スマートフォンのアプリで、その日あったプロ棋士の対局の棋譜をチェックするのが日課だ。 対局者2人の揮毫(きごう)に、織田と徳川の家紋を入れた記念扇子も独自に作った。揮毫は佐藤名人が「響」、羽生竜王は「韻」。28日の前夜祭で入場者に配る。 伊藤さんは「棋界最高峰のタイトル保持者同士で、名人に竜王が挑む黄金カード。佐藤名人は3連覇が、羽生竜王はタイトル通算100期の大記録が、それぞれかかっている。万全の態勢で迎え、どちらも応援したい」と話す。 「棋士めし」は名古屋めし 平日でも大勢の観光客らでにぎわい、八つ以上の商店街に約1200の店舗・施設がひしめく大須商店街。その中心に立つ万松寺。対局中の防音には細心の注意を払う。 対局場になるのは、本堂2階の大広間だ。普段は特別な応接室として使われる部屋だという。壁には、赤富士の額。愛知県豊田市に工房を構える和紙工芸作家、山内一生さんの作品といい、対局に備えて畳やふすまを張り替えた。 本堂のすぐ脇を通る新天地通商店街は対局がある2日間、アーケードのスピーカーから流している宣伝やBGMを止める。近くのゲームセンターは扉を閉め切るなど、防音に協力。対局場階下の本堂は参拝できるが、さい銭箱を金属製から木製の小型に替えて、さい銭の音も響かないよう念を入れる。 将棋ファンに関心が高い対局の昼食「棋士めし」にも注目が集まる。ひつまぶし、みそ煮込みうどん、エビフライサンドなど、名古屋名物を中心に十数種類のメニューを用意。地元の大須商店街の老舗店などが提供する。万松寺の担当者は「名古屋めしのPRとともに、大須商店街も盛り上げたい」と話す。(滝沢隆史) 28日に前夜祭 名人戦第5局を前に、28日午後6時から万松寺近くのローズコートホテルで前夜祭が開かれる。会費は記念扇子付きで1万2千円。 29、30両日はローズコートホテルで大盤解説会があり、30日は万松寺白龍ホールでも開催される。入場料は29日(午後2~6時半)が千円、30日(午前10時~終局)が2500円、2日間の通し券は3千円(高校生以下は割引あり)。問い合わせは白龍ホール(0120・154・896)。 名人戦第5局の主な昼食メニュー ひつまぶし(澤正) うな丼(澤正) 名古屋コーチンまぶし(一鳳) 名古屋コーチン極上親子丼(一鳳) あんかけスパゲティ(万松寺バー) みそ煮込みうどん(浅ひろ) 天きしめん(浅ひろ) エビフライサンド(コンパル) ピッツァ ナポレターナ マルゲリータ エクストラ S.T.G.(チェザリ) ピッツァ パシュクアーレ(チェザリ) ※()内は店舗名 |
29日から将棋名人戦第5局 両者譲らず 名古屋・大須
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
今年も桜が満開に 福建省竜岩市
ハラハラドキドキ!重慶市のガラス張りスカイウォーク
上空から見た春の雪で白銀の世界となったラサの美しい風景 チベット
武漢雷神山医院が閉鎖後初公開 湖北省
在中国日本大使館が東日本大震災10周年式典を開催
東日本大震災から10年 日本各地で犠牲者を悼む追悼イベント
第1陣の移住者を迎えた蘭州新区 甘粛省
古代の女性も美白を重視?山西省北白鵝墓地遺跡で美白化粧品発見
中国市場に期待する資生堂「中国から世界に羽ばたく商品を」
中国はどうやってよりよく「世界から買う」か?
東日本大震災から10年、駐日中国大使館が中日青年オンライン交流会
上空から撮影した美しい人工島 福建省アモイ
春色のカーペット!上空から撮影した広大な菜の花畑 貴州省六枝
婦女聯合会で働く男性弁護士 「男性の立場から問題解決をサポート」
初春の「五つ星」高山霧氷 吉林省北大湖
青空の安全を守る美しくも力強い「ムーラン」たち
上海浦江遊覧に5月から「花博」ライン新設へ!
「中国天眼」、パルサーを300個以上発見
上空から撮影した山東省青島の生態苗畑
中国、「この冬は暖冬だった」と公式発表
カラオケの利用者の中心は若者から高齢者へ
スマホゲーム成功の秘訣はローカライズ
日本から検査免除要請が出ている肛門PCR検査とは?
2035年目めどに北京市内の人口40万から50万人が副都心へ
茅台学院の第1期生が近く卒業 酒造メーカーから「引く手あまた」