9日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点では1ドル=119円95~98銭と、前日17時時点に比べ15銭の円安・ドル高水準で推移している。前日の米株式相場の上昇を引き継ぎ、午前の日経平均株価は堅調に推移した。このため投資家が運用リスクを取りやすくなり「低リスク通貨」とされる円を売り、ドルを買う動きが優勢だった。10時前の中値決済にかけては、国内輸入企業などによる円売り・ドル買いが出たようだ。市場からは「ドルが不足していた」(国内銀行)との指摘があった。円は一時、120円ちょうどまで売られた。
ただ、円の下値は現時点で限られている。前日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月16~17日開催分)を受けて早期の米利上げ観測がやや後退しており、円の下支え要因となった。
9~12時の円の安値は120円ちょうど近辺、高値は119円84銭近辺で、値幅は16銭程度だった。
円は対ユーロで小幅に続落した。12時時点では1ユーロ=135円27~31銭と同1銭の円安・ユーロ高水準で推移している。
ユーロは対ドルで反落した。12時時点では1ユーロ=1.1276~80ドルと同0.0014ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。対円でのドル高が対ユーロにも波及した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕