14日のニューヨーク市場は、ドルを買って円を売る動きが加速し、一時1ドル=108円台半ばまで円安が進み、ダウ工業株平均は史上最高値を更新した。15日の東京金融市場も円安基調が続き、日経平均株価は売り買いが交錯している。
週明け14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時1ドル=108円54銭に値下がりし、6月上旬以来、約5カ月ぶりの円安ドル高水準。トランプ次期米大統領が掲げるインフラ投資などの経済政策が米景気を押し上げるとの見方から、先週からドル買い円売りの流れが続いている。
15日の東京外国為替市場の円相場は、ドルに対してやや円が売られている。午後1時では前日午後5時より42銭円安ドル高の1ドル=108円06~07銭。対ユーロは、同12銭円安ユーロ高の1ユーロ=116円19~20銭。
一方、14日のニューヨーク株式市場は大企業で構成するダウ工業株平均が上昇し、終値は前週末より21・03ドル(0・11%)高い1万8868・69ドルと、3営業日連続で終値ベースの過去最高値を更新した。
その流れを引き継ぎ、15日の東京株式市場は朝方買い注文が先行したが、日経平均が前日までの3営業日で1400円超上昇した反動から利益確定売りも出ている。午後1時時点の日経平均は、前日終値より3円17銭高い1万7675円79銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は、同3・52ポイント高い1403・52。日経平均の午前の終値は、同26円11銭(0・15%)安い1万7646円51銭。TOPIXは、同0・28ポイント(0・02%)高い1400・28。(神山純一、ニューヨーク=畑中徹)