3日の欧州金融市場では、米大統領選の結果に不透明感が増したことなどを背景に一時、円高・株安が進んだ。ロンドン外国為替市場では朝方に1ドル=102円台半ばをつけ、1カ月ぶりの円高ドル安水準となった。
米大統領選、翌日の株価に注目 厚切り&REINA語る
米大統領選の一部世論調査で、共和党のトランプ候補の支持率が民主党のクリントン候補を上回り、結果が見通しにくくなったことで、ドルを売って安全資産とされる円を買う動きが強まった。その後1ドル=103円台前半をつけ、ドルを買い戻す動きもみられた。
欧州株式市場では、独仏の主要株価指数は前日終値より値下がりして取引が始まり、その後値上がりに転じる場面もあった。
続いて取引が始まった3日午前のニューヨーク外国為替市場では、1ドル=103円台前半での値動きが続いた。ニューヨーク株式市場で、大企業で構成するダウ工業株平均は小幅に値上がりして始まった。
前日のダウ平均は、77・46ドル(0・43%)安の1万7959・64ドルで取引を終え、約4カ月ぶりに終値ベースで1万8000ドルを下回った。(ロンドン=寺西和男、ニューヨーク=畑中徹)