九州電力は21日午前11時、再稼働した川内原子力発電所2号機(鹿児島県)で発電と送電を始めた。出力を段階的に高めて11月中旬からの営業運転を目指す。8月の川内1号機に続き、2基の原発から電気の供給が始まったことで、九州で東日本大震災後の原発停止から続いていた厳しい需給は解消に向かう。
21日午前11時から運転員が中央制御室で操作して発電機と送電線をつないだ。まず同日中に出力を30%まで高めて、11月1日をめどに原子炉の熱を一定に保って運転するフル稼働に移行させる。
川内1号機は出力上昇中に復水器で配管から海水が漏れるトラブルが発生し、フル稼働の開始が当初計画より6日遅れた。川内2号機ではすでに同様の不具合が起きる可能性がある配管は使えないようにしたが、慎重に出力を高めていく。