【イスラマバード=共同】アフガニスタン北部で26日発生したマグニチュード(M)7.5の地震で、アフガンと隣国パキスタンのメディアによると、両国の死者数は27日、少なくとも約280人に上った。
26日、アフガニスタン東部ジャララバードの病院に運ばれる負傷した少女。同国北部で26日発生したマグニチュード(M)7.5の地震による死者は少なくとも280人に上った=ロイター
地震で建物が崩壊したアフガニスタンのガズニー州(26日)=ロイター
アフガンのパジュワク通信は同国の死者は70人、負傷者は302人に達したと報じた。北部タハル州で女子生徒12人が亡くなったほか、アフガン・イスラム通信によると、東部クナール州で35人が死亡、他の州でも死者が確認されている。アフガン政府当局者は26日、国営テレビの番組で、震源地があるバダフシャン州で複数の集落が壊滅したと述べた。犠牲者がさらに増える恐れもある。
パキスタンの民放ジオ・テレビによると、同国の死者数は209人に上った。北西部カイバル・パクトゥンクワ州のマラカンド地域では813軒の家屋が倒壊、負傷者は千人近くになった。英字紙ネーションは、州政府が非常事態を宣言したと伝えた。
シャリフ首相は26日、2000張りのテントを被災地に届けるよう関係部局に指示した。