英国放送協会(BBC)がこのほど、「アフターコロナ」の北京の様子を紹介する動画を投稿した。動画を見ると、記者が北京の街中を歩き、ほとんどの店が閉まっていた1年前の様子と、ほとんどの店が明るく電気を灯して営業している今を比較し、「全く変わった」と伝えている。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
北京の1年前と今の比較画像 記者の、「現在、中国の回復具合についてどう感じるか?」という質問に、北京市内のあるスーパーの男性店員は、「どっちにしろ、あなたたちの国よりは大分まし」と笑いながら答えた。
また、「商売はどう?」との質問に、ある食品店の男性店員は、「まあまあかな。商売は今のところはうまくいっている」と気軽な調子で答えた。
同じ質問に対して、ある服飾店の女性は、「当然ですよ。こんなに活力が満ちている中国は、回復もスピーディ。海外の国みたいにほっておいたりしないから」と笑いながら答えた。
この動画は、中国のネットで注目を集め、大きな議論となった。ネットユーザーからは、「歯に衣着せない本音だ!」、「飾り気のない言葉から無限のパワーが感じられる」などのコメントが寄せられている。 BBCの取材に歯に衣着せない回答した北京の男性、「25分くらい本音でしゃべった」 今月10日、BBCの取材に対して、「どっちにしろ、あなたたちの国よりは大分まし」と笑いながら答えた聞起忠さん(54)は、「友人が動画を送ってくれて、初めて完成版の動画を見た」と話す。 この店で働いて5年になるという聞さんは、BBCの取材を受けた時のことについて、「新型コロナウイルス対策が講じられて、実際に感じたことを話しただけ。一般市民なのだから、本音をありのまま話しただけだ」と振り返る。 記者:英国の記者が取材に来たのはいつ? 聞さん:去年の12月中旬。道を歩いていた2人が、開いている店を見ると、中に入って取材していた。自己紹介をして、証明書を見せてくれた。私はその時ちょうど暇だったから、始めはカウンターの奥のほうにいたけれどしゃべっているうちにカウンターの外に出て対応した。2人とも中国語が上手だった。 記者:英国の記者にはどんな質問をされた? 聞さん:新型コロナウイルス流行期間中の店の経営状況などを聞かれた。その後、しゃべっている中で、「中国の対策は徹底している。どっちにしろ、あなたたちの国よりは大分まし」と言った。BBCの動画にはその部分だけが採用されていた。実際にはいろんなことをしゃべった。記者は25分くらいはいた。 記者:取材を受けている時はどんなことを考えていた? 聞さん:僕たちは一般市民なのだから、本音をありのまま話した。仰々しいことは何も言えないので、自分が実際に感じていることをそのまま話した。 記者:感染拡大が深刻な時期、店を閉めたことはあるか? 聞さん:ずっと営業していた。閉めたことはない。うちの本店は和平里西街にある。感染拡大が深刻な時期には、懐柔区で隔離されている人に物資を届けていた。ほぼ毎日届けていた。 記者:現在の店の経営状況は? 聞さん:1日の売上は3000元(1元は約16円)ほど。いい時は5000元くらいある。共同購入による大量注文で2万元ほどの売上があった時もある。でも、新型コロナウイルスが発生する前と比べると少ない。今は観光客も以前より少ないから。 記者:店の今の新型コロナウイルス対策は? 聞さん:1日に3回、朝と店員が交代する昼、そして夜に消毒している。店に入る客は全て健康状態を確認するアプリ『健康宝』でスキャンして登録してもらっている。それが使えない高齢者は、紙に名前などを書いてもらっている。客が入って来るたびに声を掛ける。入ってきた客にも1メートルのソーシャルディスタンスを保ってもらっている。店は定期的にマスクや消毒液などの物資を店員に配ってくれる。個人レベルで対策をするのが何よりも大事。マスクを正しく着けるなど、必要に応じた対策を確実に実施している。 記者:あなたの回答がネット上でこんなに話題になると考えていたか? 聞さん:全くの予想外。ネット有名人になったと言われた。あるネットユーザーには、「北京の兄貴」とか言われたけど、僕は新型コロナウイルスに対して感じていることをそのまま言っただけで、特別なことは何もない。(編集KN) 「人民網日本語版」2021年1月12日 |
BBC記者がアフターコロナの北京を取材 市民の歯に衣着せない物言いが話題に
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