【シリコンバレー=小川義也】米メディア大手のウォルト・ディズニーが5日発表した2015年7~9月期決算は、売上高が前年同期比9%増の135億1200万ドル(約1兆6400億円)、純利益が7%増の16億900万ドルだった。主力のテレビ事業とテーマパーク事業が好調だった。
スポーツ専門チャンネル「ESPN」や地上波のABCテレビを抱える主力のメディアネットワーク部門は売上高が12%増、営業利益が27%増の増収増益。ESPNやABCで広告収入が伸びた。
テーマパーク部門は10%の増収、営業利益も7%増えた。開業60周年を迎えたカリフォルニア州の「ディズニーランド」など米国内のテーマパークで入場者数や客単価が伸びた。2016年春に中国・上海に開業予定のディズニーリゾートについて、ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会見で「年内に開業日を明らかにできると思う」と述べた。
映画部門はテレビやビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス向け配信が好調で、営業利益は倍増した。12年に買収した傘下のルーカスフィルムは来月、「スター・ウォーズ」の新作を約10年ぶりに公開する。アイガー氏は「封切りは6週間先だが、すでに(関連商品の販売など)様々な面でいい影響が出ている」と述べ、興行の成功に自信を示した。