【ワシントン=長沼亜紀】アトランタ連銀のロックハート総裁は5日、スイスで講演し、米連邦準備理事会(FRB)による利上げは「まもなく適切になる」と述べ、次回12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを検討する可能性を指摘した。労働環境が改善しており、物価上昇率は目標の2%に徐々に近づくとみている。
同総裁は利上げを見送った10月の会合について「次回12月会合で利上げする可能性があると市場に織り込ませることができたのは良かった」と述べた。12月に利上げするかどうかは紙一重と前置きしながらも「条件は整い続ける」と強調した。
同総裁は今年のFOMCでの投票権を持っている。これまでも早期利上げを支持する発言をしている。