即席スープを飲むだけで痩せられるとの広告には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は11日までに、通信販売などを手がける日本イルムス(東京・板橋)に再発防止などを求める措置命令を出した。
対象商品は日本イルムスが販売する「薬膳めかぶスープ」と「薬膳めかぶスープ極」。
2014年2月~15年4月、牛乳宅配事業者を通じて配ったチラシに「ネバネバパワーと燃焼力で、強力なスッキリ感!」「16キログラムも痩せて、お腹スッキリ!」「1日1杯でOK!」などと記載し、スープを飲むだけで著しいダイエット効果があるかのように表示していた。
消費者庁は日本イルムスに対し表示の合理的な根拠を示すよう求め、同社は資料を提出したが、同庁は「合理的な根拠を示す資料とは認められない」と判断した。
日本イルムスは「措置命令を真摯に受け止める。今後は再発防止に努める」とコメントした。