米Cell Press社と中国科学院青年革新促進会の会員が協力し創刊した「創新(The Innovation)」に先ごろ掲載された新たな研究成果によると、中国は新型コロナウイルスの発生後に速やかに予防・抑制措置を講じ、感染者数を効果的に減らした。新華社が伝えた。
この研究は復旦大学IRDR国際卓越センター、環境学科研究員の王戎氏が主導で行った。研究者の報告によると、中国が速やかに感染予防・抑制措置を講じた後、中国のCO2排出量が今年2月末までに大幅に減少した。研究者はエネルギー消耗統計データと二酸化窒素衛星データを結びつけ、中国の毎日のCO2排出の前年同期比の減少率を見積もり、社会生産活動の変化を反映した。それからこの「減少率」を指標とし、毎日の新規感染者数の変化率との間にビッグデータ統計学的関連性を作り、予防・抑制介入措置の強度と時間が中国の毎日の新規感染者数及び累計感染者数に与える影響を予測した。
その結果によると、感染予防・抑制介入措置が遅れると、各地の感染者数が大幅に増加する。例えば今年2月末の中国の実際の1日あたり新規感染者数は約450人で、不確定性範囲は1070人だったが、1日遅れていれば前者が約730人、後者が約1410人に達していた。
研究によると、中国政府が速やかに感染予防・抑制措置を講じたことで、2月末までに数十万人の潜在的な感染者の発生を回避できた。
研究結果によると、中国の感染予防・抑制介入措置は経済を犠牲にすることで、広範囲の感染拡大を阻止し、社会公衆衛生面で大きなメリットがあった。この研究は新型コロナウイルス抑制措置のモニタリングに技術的手段を提供し、世界の予防・抑制措置のさらなる評価の基礎を築いた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月25日