【フランクフルト=加藤貴行】独BMWは11日、二輪車の販売台数を2020年までに現状比6割増の20万台にする計画を発表した。都市部の人口集中が進むアジアと南米を成長市場と位置づけ、排気量500cc以下の小型の戦略車を投入する。同社の大型二輪車は欧米で高い人気がある。日本勢が強い新興国で台数の上積みを狙う。
BMWが新たに開発した排気量310ccの小型二輪車は狭い路地でも走行しやすく、新興国でのBMWブランドの入門モデルの位置づけとなる。新興国で高級二輪車の市場を広げる。世界の販売店数は現状の1100強から20年には1500まで増やす計画だ。
BMWは二輪車を「BMWモトラッド」の名称で展開し、14年は12万3500台を販売した。15年も10月末までの累計販売台数が12万1600台と前年の実績をほぼ達成し、好調を持続している。