第一生命保険が13日発表した2015年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比10%増の1351億円だった。2008年度の決算開示以来4~9月期としては過去最高だった。2月に買収手続きを終えた米プロテクティブ生命の利益が寄与し、貯蓄性商品の販売も好調だった。
保険業の売上高にあたる保険料等収入は8%増の2兆7900億円だった。銀行窓販が好調を維持し、保険料をまとめて支払う一時払いの貯蓄性商品などの新規契約が伸びた。グループ全体の本業のもうけを示す基礎利益は2780億円と17%増えた。利息配当金収入の増加などで利益が拡大した。米プロテクティブ生命の利益は231億円の上乗せ要因になった。
財務の健全性を示すソルベンシーマージン比率は9月末で861.8%と、3月末に比べて51.4ポイント低下した。株価の下落が響いた。
16年3月期の連結業績見通しは据え置いた。純利益は13%増の1610億円としている。保険販売の好調などからグループ全体の売上高に当たる経常収益は前期比2%減の7兆960億円と、従来予想の7%減の6兆7730億円から上方修正した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕