東芝（6502）は17日、子会社の米ウエスチングハウス（ＷＨ）が原子力関連などで計上した減損損失の総額が1156億円だったと発表した。東芝は12日、この減損損失が13億ドルだったと明らかにしていたが、今回当時の為替レートを基に各年度の計上額を詳細に公表した。

東芝によるとＷＨは2012年度に約９億3000万ドル（当時のレートで約762億円）、13年度に約３億9000万ドル（約394億円）の減損損失を計上したとしている。

一方、東芝はＷＨ全体でみれば利益が出ているとして同社の連結決算では減損損失を計上していない。今回、東証から12年度の決算についてはＷＨが計上した減損損失を開示する義務があったとの指摘を受けて、13年度分も含めて改めて発表した。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕