昨年12月4日に南極の長城基地に到着してから現在まで、同済大学附属東方病院の医師である胡◆氏(◆は品の口が水)は基地に8カ月以上も滞在している。基地駐在医師として、重要な仕事の一つは、野菜の栽培だ。中国新聞網が伝えた。
同済大学は国家科技進歩賞を受賞した野菜ハウスを長城基地に建設した。緑色の野菜が雪と氷に覆われる極地ですくすくと成長している。ハウスの研究開発者の一人である束◆教授(◆は日の下に立)によると、極地では太陽光が限られるため、ハウスは「人工照明システム」を採用し植物の成長と光合成の需要を満たしている。「栄養土+栄養液」自動供給により、植物の成長に必要な栄養を賄っている。「人工暖房」により暖房を提供し、植物の成長に必要な気温にしている。「夏で天気がいいと、ハウス内の気温が40度以上に一気に上がり、外の氷点下とは非常に対照的になる。現在は冬で、昼の時間が8時間しかない。太陽は空で小さな弧を描くだけで沈んでしまう」。胡氏によると、ハウス内の無土壌栽培、コンピュータ制御、LED植物成長ライトなどの技術は、野菜の成長状況に基づき照明の時間の長さを自動的に調節する。自動灌漑システムは1時間置きに水槽内に栄養液を注入する。室内の湿度が70%を下回ると、加湿システムが霧をスプレーする。胡氏はハイテクのおかげで野菜が南極で成長していることに感嘆を漏らした。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月10日