2016年３月23日に日本で起業イベント「パイオニアーズ・アジア」を日本経済新聞社と共催する欧州のベンチャー、パイオニアーズは18日、都内で記者会見した。同社のマネージングディレクター、マリウス・スタルク氏は「イベントを欧州とアジアの懸け橋にしたい」と意気込んだ。

アジアや欧州から幅広くベンチャーを募集し、選考に残った24社が事業内容を競うコンテストを開催するほか、社内起業や新規事業の内容を競うコンテストなどを実施する。イベントを通して国内外の投資家や企業とアジアや欧州のベンチャーとの関係づくりを支援する。イベントはすべて英語で行われる。

日本で開催する狙いについてスタルク氏は「日本は欧米に比べてベンチャー支援の体制が遅れている。日本独自の試みとして大企業の中にいる起業家の取り組みも紹介する。日本で埋もれた技術や人材を発掘したい」と述べた。

パイオニアーズは09年以来、毎年オーストリアで欧州最大級の起業イベントを開催している。15年５月の参加人数は2500人。イベントは小規模にとどめ、参加者同士のマッチングに注力しているのが特徴だ。