政府は27日午前、首相官邸で行政改革推進会議(議長・安倍晋三首相)を開いた。首相は外部有識者らが国の予算を点検した「行政事業レビュー」の結果を聴取。「予算編成に的確に反映し、さらに事業の改善に取り組んでいく」と述べ、2016年度予算編成に反映するよう指示した。
レビューは11日から3日間の日程で開き、原子力や東京五輪の関連予算など8府省の55事業を検証した。原子力関連では、使用済み核燃料の運搬船「開栄丸」について「ほとんど使用していない」として契約打ち切りを含む見直しを求めた。
農林水産省や国土交通省の基金は、執行実績が低い点を問題視し、余剰金を国庫に返納するよう促した。レビューの対象外だった全ての基金について「早急に再点検を実施すべきだ」と提言した。