浙江大学連合之江実験室は浙江省杭州市で1日、1億2000万個のパルスニューロン、1000億個近くのシナプスを持つ脳型コンピュータを発表した。同コンピュータは浙江大学が開発した脳型チップ「Darwin」(第2世代)チップを792枚使用しており、そのニューロンの数はマウスの脳に相当する。新華社が伝えた。
脳型計算は従来の計算構造を覆す新型計算モデルで、人工知能(AI)などの分野における計算の難題を解消する重要手段の一つとされている。脳型コンピュータの動作原理は生物のニューロンの活動に似ている。信号が来るとオンになり、信号がなければオンにならない。従来のコンピュータよりエネルギー消費量が少なく、効率が高い。
研究者によると、この脳型コンピュータはすでに複数種類のスマート任務を成し遂げている。例えば脳型コンピュータをスマート中枢とし、洪水対策のシーンで複数のロボットとの協同作業を実現した。脳の異なる部位をシミュレートし神経モデルを構築し、科学研究によりスピーディでより大規模なシミュレーションツールを提供している。また脳波によるタイピング、脳波によるリアルタイムのデコードなどを実現している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月2日