船舶用エンジン大手のダイハツディーゼルは26日、兵庫県姫路市に新工場を建設すると発表した。大型コンテナ船向けエンジンの組み立てや試運転の拠点とする。このほど数億円を投じ、新日鉄住金広畑製鉄所の敷地内に約6万平方メートルの土地を取得した。隣接する兵庫県の所有地も取得して早期に着工し、早ければ2018年度に稼働する見通し。
ダイハツディーゼルは大型タンカーやコンテナ船向けの中速エンジンに強く、滋賀県守山市の2工場で生産している。ただ内陸にあるため、大型エンジンは解体してトラックで輸送し、港の近くで再度組み立てる必要があった。
コンテナ船の大容量化に伴い、大型エンジンの生産量は増える見通し。同社は守山工場や関連会社で部材を生産し、姫路の新工場で組み立てる方針だ。守山市に集中している拠点の分散にもつなげる。