【シリコンバレー=藤田満美子】米ソフト大手のアドビシステムズが10日に発表した2015年9~11月期決算は、売上高が前年同期比22%増の13億600万ドル(約1590億円)だった。クラウドサービスの需要が米州を中心に堅調だった。売り上げ拡大に加えてリストラ関連費用が縮小したことが寄与し、純利益は約2.5倍の2億2200万ドルだった。
画像処理ソフトなどをクラウド経由で提供する「クリエーティブクラウド(CC)」の利用者は9~11月期に83万3000人増え、11月末時点での総利用者数は616万人を超えた。実質的な1株利益は0.62ドル(前年同期は0.39ドル)。1株利益や利用者数の伸びが市場の事前予想を上回ったため、10日の米株式市場の時間外取引で株価は一時、同日終値比で5%超上昇した。
15年12月~16年2月期については売上高13億~13億5000万ドルを見込んでいる。