【モスクワ=共同】ロシア国防省は、同国のミサイル駆逐艦が13日、エーゲ海北部でトルコの漁船に対し、衝突回避のため威嚇射撃したと発表した。小火器を使用し、命中していないとしている。
国防省によると、航行中の同艦が約1キロ先からトルコ漁船が直進して来るのを発見し、無線や発炎筒などで呼び掛けたが反応がなかったという。このため約600メートルに近づいたところで、威嚇射撃せざるを得なかったと主張した。
漁船は射撃直後に方向転換したという。ロシア国防省は駐モスクワのトルコ武官を呼び出し抗議した。トルコ側の反応は明らかでないが、ロシアに抗議する可能性がある。