【ローマ=共同】国家分裂状態のリビアの和平協議をめぐり、欧米や国連など多国間の閣僚級会合が13日、ローマで開かれ、リビア国内で対立するリベラル勢力とイスラム勢力による挙国一致政府の樹立を全面的に支援することで一致した。議長を務めたイタリアのジェンティローニ外相は「リビアの安定はテロとの戦いに貢献できる」と強調した。
リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊以降も続く混乱に乗じて過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点を築いており、混乱の早期収拾の重要性が高まっている。対立する両勢力は国連の仲介で挙国一致政府の樹立に既に合意しており、16日に正式に署名する見通し。
ジェンティローニ氏と共同議長を務めたケリー米国務長官は会合後の記者会見で、挙国一致政府と「円滑な統治に向けて話し合う用意がある」と語り、16日の確実な合意を促した。
会合にはリビア国内各勢力の代表者らも出席した。