【ワシントン=川合智之】米航空宇宙局(NASA)は2030年代の実現をめざす火星有人探査計画に参加する宇宙飛行士候補の公募を始めた。対象は米国人。米企業が開発中の宇宙船に乗って国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するほか、NASAの新型宇宙船「オリオン」の月軌道探査などに参加する。
応募するには工学、生物科学、物理学、情報科学、数学のいずれかの学士号が必要。受け付けは16年2月18日まで。17年半ばにも選定結果を発表し、約2年間の訓練を始める。
勤務地は米テキサス州ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターで、年収は最大14万4566ドル(約1760万円)。NASAのボールデン長官は「多様な経験を持つ才能ある男女を探している」とした。