来年のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねたレスリングの全日本選手権は21日、東京・代々木第二体育館で開幕し、男子フリースタイル65キロ級は前田翔吾(クリナップ)が、階級区分変更前の60キロ級を含め3年ぶり4度目の日本一に輝いた。旧66キロ級から3連覇中だった石田智嗣(警視庁)は準決勝で敗れた。
女子は63キロ級世界選手権2位の川井梨紗子(至学館大)が五輪代表に決定。今回は60キロ級に出場し、決勝で妹の友香子(愛知・至学館高)を下し優勝した。世界女王の登坂絵莉(至学館大)がエントリーしなかった48キロ級は入江ゆき(自衛隊)が制した。
男子フリー86キロ級は松本真也(警視庁)が旧84キロ級を含め5度目の優勝を飾った。同グレコローマンスタイル66キロ級は井上智裕(三恵海運)が昨年の71キロ級に続く優勝。
今大会は日本協会の規定で9月の世界選手権のメダリストが出場すれば五輪代表に決まる。〔共同〕