習近平総書記は18日に北京で、冬季オリンピック・パラリンピックの準備状況を視察した。習総書記は北京市海淀区にある首都体育館と延慶区にある国家アルペンスキーセンター、国家ボブスレー・リュージュセンターを相次いで視察し、競技施設の建設や選手の準備の状況を把握し、選手やコーチ、延慶競技区の運営支援チーム、建設者の代表を慰労した。新華社が伝えた。
習総書記が冬季五輪の準備状況を現地で視察するのは4回目となる。
2020年に突如襲った新型コロナウイルス感染症は、準備作業の正念場に入っていた北京冬季五輪に大きな試練をもたらした。試練に対処するために、冬季五輪の準備作業は感染防止・抑制措置を厳格に実施し、作業方法を革新し、様々な困難を克服して、作業を中断することも、作業度合いを抑えることもなく続けてきた。現時点で全ての競技施設が竣工し、関連するインフラ整備も同時に完了。テストイベントの実施条件を満たしている。
試練の中にあっても「計画に沿って進められた」背景にあるのは、他国に先駆けて感染拡大を抑え込み、経済活動を再開し、マイナス成長からプラス成長への転換を実現した大国としての実力と責任感だ。
4年前、張家口を視察した際、習総書記は河北省と張家口市に対して、歴史的チャンスを捉え、第13次五カ年計画の実施および北京市・天津市・河北省の協同発展の推進と緊密に結び付け、北京冬季五輪の開催を各方面の建設につなげ、冬季五輪の開催と地元の発展の双方において卓越した成果を挙げるべく努力するよう指示した。
現在、その見事な成果は、すでに人々の前に示されている。北京市・天津市・河北省の協同発展は凄まじい勢いで進み、北京・張家口地区の交通・環境・産業分野の協力は着実に進み、張家口市崇礼区の人々は冬季五輪関連雇用のおかげで2019年5月に貧困から脱却した。
「国民健康づくり運動」の普及や国際スポーツ協力への参加の程度は、国の現代化を示す重要な目安だ。
2015年に習総書記は、北京での冬季五輪開催について「中国のスポーツや経済・社会の発展と世界のオリンピック・ムーブメントの発展にウィンウィンの局面を切り開く重要な契機だ」と指摘した。
冬季五輪が近づくにつれて、北京が立候補時に提起した「冬季スポーツへの3億人の参加につなげる」とのビジョンは、一歩一歩現実になってきている。
2022年の北京冬季五輪が次第に近づいている。重要な歴史的節目にある中国は、重大な象徴的イベントを再び迎えようとしてる。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月19日