【上海=土居倫之】中国不動産最大手の緑地集団と免税店日本大手のラオックスは共同で千葉市の複合商業施設「千葉ポートスクエア」を取得する。総投資額は約100億円。ラオックスがテナントとして入居し、訪日観光客の買い物需要を取り込む。緑地集団にとっては初の対日投資となる。緑地集団が65%、ラオックスが35%出資する合弁会社を設立し、共同で取得する。
JR京葉線の千葉みなと駅から徒歩10分の場所にあり、床面積は14万7千平方メートル。商業施設、ホテル、オフィスの複合施設で新たにラオックスが入居する。千葉ポートスクエアは成田空港と東京ディズニーリゾートの中間にあり、訪日観光客の需要を見込む。
緑地集団は日本の不動産投資を目的に9月にみずほフィナンシャルグループ(FG)と業務提携した。また同社の張玉良董事長が9、10日に訪日し、伊藤祐一郎・鹿児島県知事と会見するなど対日投資に積極的な姿勢を示している。