【台北=山下和成】台湾の化学最大手、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)グループは25日、ベトナムで建設中の大型製鉄所の高炉の火入れを2016年6月末に実施予定だと発表した。同製鉄所には台湾鉄鋼最大手の中国鋼鉄や、JFEスチールも出資している。高炉稼働に先駆け、25日には熱延鋼板(ホットコイル)の工場を稼働させたという。
同製鉄所はベトナム初の一貫製鉄所で、中部のハティン省に建設中。第1期計画の高炉の生産能力は約710万トンだ。台プラは「ベトナムの15年上期の鋼材消費量は前年同期比32%増えた」などと述べるなど、東南アジアの鋼材需要の大きさをアピールしている。