前田健太投手が米大リーグのドジャースと8年契約を結んだことを受け、移籍を容認した広島の松田元オーナーは「これで本当の意味合いで前を向いていける。彼のスライダーと制球があれば大丈夫」と活躍に期待を寄せた。球団は、ドジャースから受け取る2千万ドル(約23億6千万円)の譲渡金の一部は地元広島への還元や、キャンプ地の宮崎県日南市と沖縄県沖縄市への寄付を検討している。
AP通信によると契約は総額2500万ドル(約29億5千万円)に抑えられ、シーズンごとに高額の出来高払いが設定されている。松田オーナーは「彼の持つ価値を十分に出してインセンティブを勝ち取ってほしい」とエールを送った。
前田は2013年オフに将来的なメジャー挑戦を公言したが、松田オーナーと鈴木清明球団本部長には12年オフに直筆の手紙で「夢」を伝えていたという。鈴木本部長は「日本でこれだけ活躍した投手。活躍を期待しているし、できると思う。楽しみが増えた」と夢をかなえたエースを温かく送り出した。〔共同〕