カレーチェーン店「ＣｏＣｏ壱番屋」を運営する壱番屋が廃棄した冷凍カツが横流しされた問題で、岐阜県は20日、製麺業者「みのりフーズ」（同県羽島市）で見つかった壱番屋製以外の108品目の食品のうち、７品目は流通大手イオンや冷凍食品大手ニチレイフーズなどの製品だったと発表した。県は横流しされた可能性もあるとみて、詳しい流通経路などの調査を続ける。

岐阜県によると、７品目はイオンのソーセージやたけのこの煮物、ニチレイフーズのフライドポテトなどで、ほかに洋菓子類もあった。

このうち５品目は賞味期限が切れていたが、フライドポテトなど２品目は、梱包された袋などに賞味期限が今年６～９月と表示されていた。

県によると、洋菓子は乳業メーカーが昨年５～６月、産廃業者「ダイコー」（愛知県稲沢市）に計約３万３千個の廃棄を委託したもの。みのりフーズから発見されたのは15個だったといい、岐阜県は大半が転売された可能性もあるとみている。担当者は「店頭に並び、購入された可能性もある」として消費者に食べないよう呼び掛けている。

県の調査に対し、みのりフーズ側は108品目のすべてをダイコーから仕入れたと説明する一方、「転売はしていない」と話しているという。取引伝票などは残っておらず、県は流通ルートなどの解明を進める。