27日午前1時40分ごろ、長崎市戸石町で「家が燃えている」と近所の住民から110番があった。住宅数棟を焼き、火元の木造2階建て住宅から2人の遺体が見つかった。長崎署はこの家に住む森木研治さん(62)と次男の小学4年、晄太郎君(10)とみて、身元の確認を進めている。
長崎署によると、出火当時、森木さん宅はほかに家族4人がいたが、逃げ出して無事だった。
隣接する木造2階建ての田平浩一さん(57)方も全焼し、周辺の住宅数棟にも延焼した。
現場は長崎市郊外で、住宅が密集する地域。消防車11台が出動し、鎮火まで約4時間かかった。近所の女性は「サイレンの音で火事に気づいた」と消火活動を見守り、一緒にいた女の子は「晄太郎君と小学校が同じ」と心配していた。〔共同〕