ペットフード協会は30日までに、2015年の犬と猫の飼育実態調査の結果を公表し、推計で犬が約991万7千匹、猫が約987万4千匹になったと明らかにした。
犬の飼育数は12年以降減少傾向にあり、猫はほぼ横ばい。犬と猫の差は年々縮まっており、同協会の担当者は「今後、猫が犬の数を上回るだろう」としている。
同協会によると、1994年の調査開始後、犬の飼育数のピークは08年の約1310万1千匹で7年間で約24%減少した。その理由について「独り暮らし世帯の増加や人間の高齢化で、散歩などの世話が必要な犬は数が減った」と分析する。
猫については「日中家を空けている家庭でも飼いやすいとされるので、現状を維持しているのではないか」としている。
年齢を比較しても、犬は高齢期とされる7歳以上が54.6%と多く、今後も減少が予想される。猫は6歳以下が54.4%と若いのが特徴だ。
一般家庭で過去10年間に飼育された犬と猫の平均寿命は犬が14.85歳、猫が15.75歳で、昨年と比べともに伸びていた。
同協会は昨年10月にインターネットで調査。6万992件の回答を基に全世帯数から飼育数を推計した。14年の飼育数は犬が約1034万6千匹、猫が約995万9千匹だった。〔共同〕