よだれを垂らしながら眠る三つ子パンダの1頭=26日、広州、益満雄一郎撮影
動物園の飼育下では世界唯一というジャイアントパンダの三つ子が、中国・広州の「長隆野生動物ワールド」で順調に育っている。おてんばの長女に活発な長男、負けず嫌いな末っ子の弟。それぞれ性格は異なるが、よだれを垂らして眠る姿が愛らしいと人気だ。
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第1子のメス「萌萌(モンモン)」はよく食べるため、体重が三つ子の中で最も重い77~78キロ。第2子のオス「帥帥(ショワイショワイ)」は、他のパンダにけんかで負けると怒るが、エサを与えればすぐに機嫌を直す。末っ子のオス「酷酷(クークー)」はいじめられても絶対に服従しない性格だという。
三つ子は2014年7月に生まれた。人間だと小学校低学年の子どもに相当するといい、やんちゃ盛りだ。食事後は、よだれを垂らしながら一緒に昼寝をすることも珍しくない。訪れた子供たちからは「垂れた、垂れた」との歓声があがっていた。
今は仲良しの三つ子だが、将来は互いにけんかでけがをする恐れがあるため、別々に飼育される予定という。飼育員の陳淑青さん(43)は「世界唯一の三つ子の飼育でプレッシャーはあるが、それを力に変え、もっと良い飼育をしたい」と話している。(広州=益満雄一郎)