内陸及び沿岸で発生した主な地震の余震回数比較
熊本県で震度7を記録した地震は、15日も活発な余震活動を続けている。気象庁は同日午前10時までに、震度1以上の地震を123回観測、このうち震度6強、6弱が1回ずつあったほか、震度5弱が2回、震度4も16回にのぼった。15日午前に入りやや減ってはいるが、1時間あたり3~10回程度の体に感じる地震が続いた。
熊本で震度7 これまでの経過を時系列で
特集:熊本地震
一般的に、内陸の浅い場所が震源の地震では、余震活動が活発化する傾向にある。気象庁によると、1995年以降に内陸で発生したマグニチュード6・5以上の地震の余震回数(発生から48時間)をみると、95年の阪神大震災(兵庫県南部地震)を上回るペースで、最多だった2004年の新潟県中越地震や岩手・宮城内陸地震に次ぐ多さになる可能性もあるという。
最大の余震は15日午前0時3分に発生、熊本県宇城市で震度6強の揺れがあった。この地震では初めて、震源から離れた所の高層建築物をゆっくりした周期で揺らす長周期地震動の「階級4」を観測した。階級4は、床などにはわないと移動できないほどの強い揺れだという。
記者会見した青木元・地震津波監視課長は、今後1週間は最大で震度6弱程度の余震が続く可能性があるとして、「家屋の倒壊や土砂災害に注意して欲しい」と呼びかけている。同庁機動調査班は、強い揺れがあった地域を中心に、被害状況の調査を始めた。