広場に避難した人たち=16日午前6時32分、熊本県南阿蘇村、朝日新聞社ヘリから、高橋雄大撮影
16日午前1時25分ごろ、熊本県で最大震度6強を観測する地震が発生した。気象庁は地震の規模を示すマグニチュード(M)を7・3(暫定値)と発表した。この地震以降、同日午前7時までに同県内で3人の死亡が確認された。南阿蘇村や西原村、益城町、嘉島町などで多数の住宅やアパートが倒壊しており、救出作業が続いている。
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熊本市南区の済生会熊本病院によると、16日未明の地震以降に搬送された2人が死亡した。また、消防によると、同県八代市松崎町でアパートが全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかった。入居者の1人と連絡が取れていないという。
気象庁によると、マグニチュード7・3は1995年の阪神大震災級。震源の深さは12キロで、南阿蘇村、菊池市、宇土市、大津町、嘉島町、宇城市、合志市、熊本市で震度6強を観測した。気象庁はこの地震が本震で、14日夜以降の地震は前震という見解を示した。津波注意報が発令されたが16日午前2時14分に解除され、津波は観測されなかった。14日午後9時26分の地震以降、16日午前3時までに震度1以上の地震が165回発生しているという。
JR九州は16日始発から九州新幹線と在来線全線で運転を見合わせている。熊本空港も施設の損傷などで閉鎖されている。