余震や雨に備えて、避難場所の駐車場で車中泊する人たち=16日午後6時55分、熊本県益城町、内田光撮影
気象庁は、17日朝にかけ、地震で大きな被害が出ている熊本県など九州北部で強風を伴った強い雨が降るとして、土砂災害への警戒を呼びかけている。
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熊本地震 災害時の生活情報
活発な地震活動により、地盤が危険な状況になっており、気象庁は熊本、大分、福岡、佐賀、長崎、宮崎の6県の震度5強以上を観測した市町村の土砂災害警戒情報の発表基準を引き下げた。また、この地域の大雨警報・注意報の基準も引き下げた。斜面の近くなど危険な地域の住民の早期避難を求めている。
気象庁によると、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら北東に進み、熊本県などでは、17日明け方にかけて雷を伴い激しい雨の降るおそれがある。熊本県内は、多いところで1時間40ミリの豪雨が予想され、16日午後6時からの24時間雨量が150ミリに達するという。また、最大瞬間風速が35メートルと暴風雨になる可能性もあり、被災住宅のブルーシートの固定などを呼びかけている。