強い地震に襲われた熊本県の避難所には救援物資が届いているが、被災者の要望に応え切れていないのが実情だ。16日に同県益城町に入った福岡市のボランティアグループ「夢サークル」の吉水恵介代表(59)は、避難所で寒さをしのぐ毛布類や、プライバシーを守る仕切り、避難所を清潔に保つ消毒液などが足りていない、と指摘する。
(タイムライン)熊本地震を時系列で
特集:熊本地震
熊本地震 災害時の生活情報
阪神・淡路大震災の際にも被災地で活動した吉水さんは、被災者の要望を聞き取るために同町を訪れた。避難所の環境改善や家の片付けを望む声が多かったという。「被災直後で仕方がない面があるが、物資が避難所によって偏っている。調整や運搬をするボランティアが必要になる」と指摘する。
ボランティアを受け入れる環境は「振り出しに戻った」と熊本県ボランティアセンター。余震が続いている間は受け入れは難しく、被害状況の把握が先決だという。